私家版マスメディア〜logo26のシニアの生き方/老婆の念仏

何が出てくるやら、柳は風にお任せ日誌、偶然必然探求エッセイ

2020年、三賀日からこの調子?

振り返ってみると(いつも振り返ったばかりだ、一歩下がる、それで2歩進めばいいのだが)、 2018年4月にドイツにまず下見にきた、その前に夫婦で非難の応酬をしてあたしもうんざりしたので理の当然として、奴隷解放的離婚を決意した。 良き時にも悪い…

数え上げ

どう考えても1年前のことだ。今年は2019年の令和元年という節目の年で去年は2018年まだ平成30年だったのだ。 1年前のこの時期、十日後くらいに冬至を控えてただでさえ薄暗い曇り空に夕焼けもささずに夜の帳が降りる。四方の小山は近くに迫ってい…

万全の捻挫に感謝します!

子供の頃、ビタミンBの吸収が悪くて脚気や顔面神経痛になった。大人になってから、何だかやる気がなく、家事のことを考えるのもしんどいとき、アリナミンなどを服用すると、いつの間にか体が勝手に動いて家事をしているので毎度のことながら驚かされた。それ…

先週のお題?「煮るなり焼くなり好きにして」

今日という日があと七分という時になって、書く練習でもしようという気になり やってきたら、今週のお題が「煮るなり焼くなり好きにして」というものだった。今日のタクシーの運ちゃんが、年齢不詳の細身小型の男性、もう数回我々を乗せていると言って、住所…

頭がまとまらないまま、、

頭がまとまらない、という言い方はどこかおかしい、とは思うのですが確かにそんな感じなのでお許しいただくことにして、さっさと次に行くことにいたします。 少なくともわかっていることは何かというと、 漏れ聞くところによると日本画を描く時、まず薄い色…

やってしまった、海外移住!

ふと暇があるような気がして、トップページで「トランプ大統領が天皇陛下に会ったら」という見出しにふらふらと、老いたモンシロチョウのように飛んでみました。 浩宮徳仁さんが人間として天晴れな人物であるとは、じかに観察の機会を得た親友が確約したとこ…

ふむふむ やはりミラクルだ

意味深に、前回の終わりで「橋の上で休むこと」を前触れしておいたのに、今や重要性は薄れてしまい、でも少し説明をとも思いまして。。。 ドイツによくある景色、丘陵地帯がうねうねと続き、教会を中心とした村が点在、と言う景色とは異なり、岩山がナーエ川…

青い空の色、にでもしてみましょうか、地球生物にとっては必死(致死!)の世界ではあれ

なぜに海外移住 内田百間 旦那のJBの心臓が15%くらいしか稼働していない、というのでまあ、言っては何ですが彼の故郷で最期を看取ってあげよう、てな不届きと言おうか親切と言おうか、大和撫子の鑑、とは全く思わなくて、つまり実はけっこうドイツ好き、…

思い出しました、logo26の由来はムツゴロウさん

やはり様相がちょっとこれまでとは異なるので、キョロキョロしながらですが、再開後2回目の記事を。 それで思い出したことが。 2000年初め頃、テレビで楽しみにしていたのがムツゴロウさんの動物王国、と言いましたっけ、北海道での動物と人間の共同生…

ご挨拶、と言っても珍しい「老婆の一人芝居」ですが

はてなブログか〜〜〜 5年近くご無沙汰したまま(それまでに書籍化は2回してもらったけど、尤も自分用に一冊のみというミミったらしさ)とは言え、あたし(73歳 女性)の最初のブログ活動が、当時大学生だった末っ子に勧められた、前身のはてなダイアリ…

柿の実とともに 2014年 ついに魔女の一打に襲われるまで

私が動けなくなったと聞いて、母の気力も弱ったのか 柿の実の巻 「暗い歌」カーテンの向かうは雲の世界にて時流れつつ深閑とせりどうしやう君との関係この先の難聴の日々生きむと母は死ぬ前の最後の旅と名づけたき明日よりの刻道しるべ無し贖罪も悔ひも涙も…

鬼灯とともに 2014年 迷い道坂道

皺だらけの顔に、突然瞳が光るときある ほおずきの巻 「今年のTokyo」どこへ行く地震ある島逃れむにテロや疫病難民溢る「終活」の一なる遺言固まれるいつでも来いと旅のプランをタワーのみ都会の墨絵に紅を差すお台場まわる秋雨一日金あれば増やさむとてかビ…

牡丹とともに 2014年行ったり来たり

すぐに忘れる母は、わたしを待っているだろうか 牡丹の巻 「初ビートルズ1」吾を駆るリズムとサウンドしたたれる緑の道なりファウストもどき眼に緑初ビートルズつむじ風倦みし心もこの世を愛すビル群の並ぶ空の端CDにポールかレノンか浴びて運ばる笛吹市の…

風船葛とともに 2014年秋めくまで

南風激しい、心臓には悪いらしい、ペースメーカーある母 フウセンカズラの巻 「皐月の思惟」回りゆく地球の仕組み止むなくてたちまち暗し緑と茅花と老い人の植ゑゐる何かたちまちに人参なすびモロコシも出づ吾といふ竜巻襲来ダンゴムシの団居(まどゐ)の夢…

アイリスとともに 2014年 房総の4年目後半

2014年 見ないまま今日の嵐に散る桜、母は知るや アイリスの巻 「いつもの月命日」早生の子の黒厨子をしづじづと蓮の始めて開く七月油断して触れてしまひし罪科の輪 修正きかぬ変わらず痛む父の死の十一日と息の生日 文月十四日無駄に拘る意味不明の亡き…

鈴蘭とともに 2014年 たくさん詠った、のは確か

習字や絵をかきたいのに出来ないと母は嘆く 鈴蘭の巻 「都会から鄙への帰路 ーー 首都高い往く」東京の地下の深きにインフラの秘密の迷路作られてをりガックリと長い黒髪垂らしたる顔なきものの座しゐる車内都へと集まる栄華 揺れながら名も無きものら希望に…

桜とともに 2014年終活が心を占める

運の良い母だと思ったり可哀想だったり 桜の巻 「依然として破れ鍋に綴じ蓋」朝夕の不満だらけが不満にて自省すれどもぬるりとどぜうかく妻に疎まるるわけ何故作る吾を頼る夫天涯孤独なり吾が不満と隷属のわけ分析す地霊のごときマグマ危ふし夫の弱みついに…

菜の花とともに 2014年 チャレンジばかりはする

春の野の花を摘む、すぐにしおれる 菜の花の巻 「文句の多し」この不快胃酸逆流ならむとて半身起こしてい寝ればどつぼ斜めより世を眺めては歌でなしと失笑さるる変人にてそろすり減りし三年来のスニーカーまだ履けるかもと思ひてみつき祖母譲り外反母趾の遺…

侘助とともに 2014年残骸の山築き続ける

半刻の散歩、ひさしぶりの天然 侘助の巻 「春への愁い ーー 赤の波長」仕方なしかく夕暮れて雪原に赤の波長を受けて立つ春雨の庭の千草をあすは摘むセシウム少々含まむとても入選の歌を読み終ふきざはしを鬱二日分転がり落ち来共感とふ思考のパターンのレー…

冬の実とともに 2014年立春と大雪

体も脳も衰えるものだ 老いの道 冬の実の巻 「立春」春立つや寒波傾(なだ)るる西空のもやの帳(とばり)の月とふ裂き傷隣屋に実る黄のもの 冬鳥の活計(たつき)支ふる意図かは知らずまばらなる箏曲の会 究めたる人の爪音耳に飛びこむ何思ふ猫族なるや一日…

柚子とともに 2014年房総に3年過ぎて

2014年 92歳の母 回復して普通食 柚子の巻 「振り返る」母と居る正月吾に娘あり 銀髪整へ美しくする 吾が想ひなにかが世とはズレがちを「おっちょこちょい」と父の呼びたる年新た父娘(おやこ)並びて「春の海」奏せし図あり 振り袖延べて野の花の絵の…

菊紅葉とともに 2013年 結局空振り

会えば繰り返される昔の話を聞く 菊紅葉の巻 「霜月の庭」側溝の沃土にずらり朝顔のこぼれ種の芽 カイワレもどき紫蘇の香(か)を抱き 引き抜く重たさの 無数の根の張り土を抱きて ==茂った紫蘇を引き抜く霜月の草引きをれば日々草 改良されて希望の新芽 …

3本の菊とともに 2013年 酷暑の夏

常温の施設にて天然と切り離されて母は 3本の菊の巻 「人体発火」戦(いくさ)とふ抗(あらが)へざりしシステムに命断たれてひとりひとりは茹(う)だる日も朝に露草夕べには白粉花のありて半月覚悟して玄関開く 温気(うんき)むつと南国の葉も茹だりしな…

無名の菊とともに 2013年 努力する

一月一度の訪問と母の笑顔 無名の菊の巻 「父の命日 夏盛り」思ひ出しくるる人なき命日を父は白百合のごとく笑へる無念なる娘なりしと嘆かひて父は逝きしか思ひてへこむシベリアゆ運良く帰国したる父の手帳に残る椰子の実の歌内側に金魚や花火描かるる硝子の…

よめなとともに 2013年元気だったかも

嬰児と引き上げてきた若き母 よめなの巻 「家族の像」山羊さんの届くこと無きお手紙を唄ふ子の瞳はいつも濡れにき ==白ヤギさん黒ヤギさん子の妻を娘と思ふ吾が心 それも疎まれひとり死ぬらむ紫陽花のピンクとりどり呉れし嫁 緑の葉陰のその手美し ==母…

柿変化とともに 2013年 大胆な試みもあり

生の手触りまざまざと母は生きえて 柿変化の巻 「机に拠る」鈍色の空はさながら冬の底望む気持も失せて日の過ぐ絵描きらの腕も及ばじ色の海デジタル画面に溢るる具象パソコンの画面に虹を捉ふるは視覚細胞数字を見るのかわが歌に習ひも性も現るる不注意にし…

お茶の花とともに 2013年房総に2年ののち

2013年 母の手作りのものいくつも お茶の花の巻 「失望の年?」年末に初夢宝くじ少し買ひしばかりに失望の年ただ白き紙美しく括られて今年も荒野広がるペイジふたつほどがつがり抱きローソンへ晴れ着のはたち敏捷のさまオリオンをキリリと飾る冬空を覗け…

ヒヨドリジョウゴとともに 2012年 歌の旅だった

母は施設でも描く、わずかの天然を ヒヨドリジョウゴの巻 「日本」白き薄き花弁に紅さす山茶花を口ずさみつつ垣根を曲がる書に倦めば夏は畳にどつたりと冬は炬燵にもぐる日本女学生弓引く日々の黒袴ぴたり畳みて寝圧しの準備ふるさとと言ふには淡き七輪の炭…

烏瓜とともに 2012年首都をい往く

改めて母がその生を愛おしんで生きたこと カラスウリの巻 「東京湾アクアライン」国道をバスは飛ぶがに白富士の右に左に遠く佇ちつつ無謀にも東京湾を跨ぐ橋 風に煽られバスの耐へゆく海をみて可愛い青い色なりと呟く己が心いぶかし南風(はえ)にあれど未だ…

金木犀とともに 2012年秋をゆく

母娘というより戦友のように 金木犀の巻 「不祥事」海底のトンネルなれば仰ぎみる ありうるなれどまさかと打ち消す沖縄に後生の花と名付けられ現世の庭に血の色の美し ==ハイビスカスの異称負の遺産そのままにして政争の泥沼どしゃ降り猫バスも来ず 知らぬ…