私家版マスメディア〜logo26のシニアの生き方/老婆の念仏

何が出てくるやら、柳は風にお任せ日誌、偶然必然探求エッセイ

たまの読書

人体は日々入れ替わる、栄養摂取などにより。これを意図的に人の意識に及ぼすと。

驚かされました。感心しました。 脳も臓器のひとつなので、意識も更新してしかるべきだと。 海馬に記憶が蓄えられているので、一続きの意識を持つ存在であるかのように、思ってしまう。 それは幻影ではないか。正しくないのではないか。 昨日の自分はもう今…

私家版マスメディア、ひとりで盛り上がる

志茂田景樹さん、68才、10年間読み聞かせを続ける。 この人物の過去の姿を若い人は知らないかもしれない。 親が見たら泣くだろう,という典型だったが。しかし今もあの姿だろうな。 「きのうの世界」 恩田陸 懇談社 「お話は消費され尽くしているので、…

見えない視覚はどのように発見されたか

もうひとつの視覚 M グッデイル、D ミルナー 新曜社 見てものを判断する脳の部分が破壊されても、身体の動きをリアルタイムで制御できる。 まずは原初的な視覚運動システムがあり、 しかしヒトはその上に優れた視覚情報を利用するための知覚システムを構築し…

目の前にあったら読みたい本リスト

日本人の脳に主語はいらない 月本裕 講談社選書メチエ 要点:日本人は、言葉の音が、左脳(言語と思考の脳)に直接入り,欧米人のように、まず自他識別の右脳を経ない。 日独関係史 工藤章、田嶋信雄 東京大学出版会 テーマ:独特な交流を重ねた二つの後発国…

ウェブは菩薩である。メタデータが世界を変える。

こんな本を買ってみたら,助かるのなんのって、まさに菩薩である。NTT出版、著者は深見さんである。 ネットの世界の動いている仕組みを教えてもらってあり難い。 ところで小生、前回変なものをここに貼付けたら、誰か何かをコメントしてくれていた。 これを…

もっと読書しなければということで、あったら読みたい本リスト

講談社 「オリープオイル和食」 青木敦子 オリーブオイルは、熱処理や化学処理をしない100%天然の植物油。和食にもぴったり!!ということで。 懇談社 「地震がくるといいながら高層ビルを建てる日本」 デュランれい子 講談社 「一度も植民地になったこ…

まず、目の前にあれば読むかもしれない本「図説ドイツの歴史」

石田勇治 (ヨーロッパの命運は、つねにこの国が鍵をにぎっていた!だと。) 確かに、古代ローマ帝国の解体分散以後あの辺の地域のすったもんだを少々なりと把握するには図説でなくては。 時代ごとに図説で。結局CGで動く図説があればな。 なにしろこの我々…

私家版マスメディア、格下げ「私家版あれば読みたい本の情報」

幻冬舎 「凡人として生きるということ」 押井 守 (自由自在であり続けるために、凡人力を磨け! 平凡は悪なのか?若さに価値なんて無い。友達なんて、いらない。失敗をなくすこともできない。でもそれでいいじゃないか! だと。) 幻冬舎 「他力本願」 押井…

茂木健一郎氏のクオリア、つまり思考の補助線

昔、といってもたかだか20年来のことだが、 養老先生、中村桂子生命誌研究館長、立花隆さん、ドーキンスさん、柳沢桂子さん、などの本に導かれて 今、茂木さんのいる場所を知らしめてもらっていると、思う。 脳科学の研究の意味をレヴューしてくれる人は貴…

最近の睡眠導入本が量子論に偏り過ぎたので、小説雑誌などを取り上げてみた。

わたくし、虻蜂取らず、の性質あるらしく、というか、どの道もものにならないのでよそ見しているだけ、というか、自分が分からない、とうか、あきらめが悪い、というか阿呆、というか。 ともかく、時には、言葉と構築の天才たちのセンスのままに広がっていく…

河合隼雄最新の「人の心はどこまでわかるか」と米原万里「愛の法則」と短歌雑誌と毎日新聞とを交互に読む。

引き込まれて読み進み目下進捗第一位なのは、河合せんせの苦労話。日本人と欧米人との人格形成上の相違を読み取る。 万里さんの初めて読んだが、男女の相違を進化生物学?のようなフィールドで語る本とみえる。つまり小生もよく愚考するような内容であった。…

一日15分程の読書,おつぎは 「黙読の山」荒川洋治である。

これは毎日新聞の受け売りで買った。詩人の随筆集だが、随筆も詩である、というふれこみである。この主張にはおおいに賛成だ。あれこれの局面で,文学作品も,あるいはその一シーンも、その一表現も、まるで歴史の中の事件であるかのように,引用され,理解…

前回の「生物と無生物のあいだ」は実に示唆にとんだ本だった。

しかも、これは!と身を起こして読み始めた翌日に、毎日新聞書評頁にやっとでかでか載っていたではないか。小生の勝ちだ。いつもはそこの頁をあてにして読んでいるので。 そして最後に著者の福岡さんがいうには、生命のシステムは外見的には柔軟に障害に対応…

ハックスレイという人のSF小説、原題 the new brave world とかいうらしい。

寝付くための、本を開く気になる程には面白くて、しかし夢中にならない程に地味な内容で、やがて眠たくなる程に難しく、翌晩にも続きは覚えておるので頭の余地を占める価値あるほどの情報を提供する、プラス、ひとに告白しても偉いなあと言われる、そんな寝…

ちょうど玄侑宗久「アミターバ無量光明」「竜の棲む家」を続けて読んだので。

この作家は僧侶なので、現実の死やそれをめぐる現象を知っている度合いが高いかも、なんて思って、例によりある意味ミーハー気分で手に取った。 脳の中で時の流れを我々は上手く取り繕ってまとめている。現実をいわゆる時間軸に従っているものとして受け入れ…