私家版マスメディア〜logo26のシニアの生き方/老婆の念仏

何が出てくるやら、柳は風にお任せ日誌、偶然必然探求エッセイ

前回の「生物と無生物のあいだ」は実に示唆にとんだ本だった。

しかも、これは!と身を起こして読み始めた翌日に、毎日新聞書評頁にやっとでかでか載っていたではないか。小生の勝ちだ。いつもはそこの頁をあてにして読んでいるので。
そして最後に著者の福岡さんがいうには、生命のシステムは外見的には柔軟に障害に対応しているが、しかしもう対応しきれないという点はきっとある。
膵臓のなんとかいう重要な機能をになう部分ができないように、ちょうどその生成を促すDNAを精確にノックアウトしたのに、そんな胚から育った純粋ネズミ(キメラではなく)はまったく健康だった。
福岡さんたちの高額な実験の目的は達せられなかったのだ。勿論そんなことの原因であるDNAの柔軟な仕組みについても書いてある。