私家版マスメディア〜logo26のシニアの生き方/老婆の念仏

何が出てくるやら、柳は風にお任せ日誌、偶然必然探求エッセイ

次は「協力するサルーー人間」NHKの科学番組から

ヒトの意識は、脳の活動のほんの一部でしかない。
いわゆる無意識、というか、進化の影響下でヒトは知らぬ間に動かされている。
そのことを工夫した実験で調べているのだそうだ。
そのキーワードは、利他、である。
一見、損をするように見えるが,グループの中の評判に関わるので、つまり後々自分の利益や出世に関わるので、
むしろ利他的な行為をする。
というか、そんな作用が効果として遺伝子的に生き残ってきたわけだが。


グループのメンパーが多くなるほど、お互いの情報が増えそれをコントロールするために大脳皮質が大きくなった。
これは最新の事実であるらしい。


他人を信頼できると思う人ほど、人間観察とその判定が上手である。
信頼して裏切られることはきっとあるが、それにもまして正しい人間観察力を培い,周囲に良い輪をつくっているのだろう。


逆も真なり。
つまり、他人を信用できないと感じ、恐れていれば,付き合いをしない。
すると、人間観察をするチャンスがない。人を見る目がない。


ところで、アメリカとの比較では、日本人の方がまるで信頼が足らないそうだ。
アメリカで他人を信頼しがちなどんな理由があるにせよ,日本では、要するに狭い範囲のグループ内ではおおいに信頼するが,他のグループとなると、おおいに警戒する。
この島国もいわゆるグローバル化している今日,他人を信頼できないと感じる日本人が多いのは当然なのだろう。