チョコレートを食べながら
特に心に残った記事を思い出さないので、
桜が白雪のごとくに降る午後3時を楽しむことにした。
これを書いている小生の後ろ側がガラス戸である。
従って外の桜吹雪が見えている訳ではない。
この部屋にこうして小生が座っている正面の壁には、おおきな鏡がたてかけてある。
その鏡に映っているもの、テレビボードである。それのみである。
従って外の桜の舞を見ている訳ではない。
しかし、素敵なことに,大型テレビの大きい画面に外の景色が映っていて,
それが一緒に鏡に映っている。
その景色の中を
風が吹くごとにはらはら、ひらひらと白い雪が踊る。
ほらまた2、3枚。
緑の竹林を背景に白い。
白い。
そういえば、朝方,この時はまともに外を眺めていた時,
桜のはなびらが惜しげも無くダイビングしている時
同じく白いひとひらが違う動きをした。
こりゃ,と思っていると,案の定、白い小さな蝶であった。
こしゃくな、桜にまぎれて、身の安全を守っているのか。
などと。そうこうする間に
日差しも麗しく傾いて来た。
もう、どけぃ、とでもいうように
若葉が桜を押しのけようと、うずうずして頭をだしちょる。
はあ、とりたちが生きる喜びを叫んでいる。
この瞬間のみをひたむきに。