私家版マスメディア〜logo26のシニアの生き方/老婆の念仏

何が出てくるやら、柳は風にお任せ日誌、偶然必然探求エッセイ

われわれの意識する世界はこんな前提条件にみちている

「私たちが見ているものは、ある意味すべて過去の姿といえます。
今見ている太陽は8分前の姿といえます。ーー
厳密に言えばすぐ隣の人の顔ですら、わずかですが過去のものです。
30センチ先から光が届くには、10億分の1秒かかるからです。
そもそも、網膜に入った光が神経を通って大脳の視覚中枢で認識されるまでに、
0、5秒くらいかかります。
「目の前のもの」ですら、0、5秒前の過去の姿を「見ている」ことになるわけです。
さらに、網膜と視覚中枢を結ぶ神経の長さは、人それぞれですから、
各自が見ている「現在」の世界は、すべて違った時刻のものになります。
万人に共通する「現在」など存在しないのです。/中川恵一」

新聞で最近読んで、うっとりしてしまった。これが真実の世界だ。
それからまた、人間の意識とは生の余剰である、ということ。
この生活もこの切った貼ったの連続も、このビルも生の余剰であること。これも真実だ。
すばらしい。
で、どんな絵を描く?