私家版マスメディア〜logo26のシニアの生き方/老婆の念仏

何が出てくるやら、柳は風にお任せ日誌、偶然必然探求エッセイ

全くナショナリズムとは縁遠いが、現在の日本人の成り立ちへの興味

人類がアフリカを出発してより、様々な気候変動を生き抜いて、時間と陸地を旅して広がった道筋を
現存の人々のDNAを採集し、分析して変異の度合いから分岐の場所と時期を推定するという
試みについて、すでにTVの番組で知っていた。
それについて報告しようとは思ったが、少々手に余った。

で、今日の新聞で、今日付けの「サイエンス」に発表されたアジア全域の移住の流れについて読む。
元になった集団ほど遺伝子の多様性が高く、分岐して新しい場所に移住した集団ほど多様性は低くなる。

それを追って行くと、
アジア人の共通祖先は、まずインド半島に到達。
タイ付近を経て、各地に分散した。
日本には中国、韓国を経て移住してきたと見られる。

これは最新の報告だが、くだんのTV番組では、モンゴルに移住の痕跡があり、そこから東西南北に、時期を違えて広がって行ったという。
これはY染色体にのみ注目して、調査した結果だった。外見は異なっても、遺伝的に近いなど、面白い現象がみられるのだ。

なにしろ十数万年という時間の中の話なので、時間をしっかりみつめて論議しなければならないだろう。