私家版マスメディア〜logo26のシニアの生き方/老婆の念仏

何が出てくるやら、柳は風にお任せ日誌、偶然必然探求エッセイ

断片的知識はしばしば人を誤らせる

もちろん、日本人の一人として健康に長生きしたいと思うので、偶然に目にした健康情報は大切にしまっておき、出来れば実践する。

ところが、あろうことか
たとえば
鉄分が少なくて貧血になることは、よく聞く。だからほうれん草、鶏の肝、赤みの肉魚などがんばっている人は多い。
そこで、問題なのはたとえば
珈琲にはポリフェノールがおおい、緑茶は抗酸化作用がある、大豆は良質の淡白質、食物繊維であり、女性ホルモン様の働きをする という宣伝だ。たしかにそうなのだろう。

しかし、鉄分を懸命に摂っている人が、同時に飲むもの、食べるものが上記の「良い食材」であると、なんと鉄分を吸着して対外に排出してしまうのだという。これでは日常的にめまいや動悸が収まらないのも不思議はない。

おまけに鉄分はタンパク質にくっついて吸収されもするので、日頃肉食を避けている人は、踏んだり蹴ったりである。
そんな大事なことを(食べ合わせ、あるいは時間差食事の勧め)、やっとこの前たくさんの医師たちが並んでいる番組で聴いて、あきれ果てた。

**その他の雑多な身体情報
1超悪玉コレステロールなるものがあるそうな。超小型なので欠陥の壁に入り込み処置なしだ。

肝臓に中性脂肪が大量に蓄積されていると、場所の関係で、それに包まれたコレステロールは小さくなる。より深く血管の壁に入り込み梗塞を引き起こす。


2尿酸、というのはよく聞くが何であるかというと。
鳥、爬虫類では窒素代謝の最終生成物、C5H4N403

人間でもプリン体(ご飯にも入っている、砂糖、動物性食品、ビール)の分解によって生成されて
まるで最終物質であるかのように、腎臓まで運ばれる。
プリン体とは、DNAをつくる核酸の材料になる塩基(窒素を含む環状の合成物)のひとつ(ふたつある)であって、どんなに大切かは自明のことである。しかし摂りすぎるといけないらしく、それは尿酸ができるかららしい。

そこで、では排出されればいいのかと思うと、さにあらず。
尿酸には抗酸化作用がある。
人間には必須のものなので、腎臓ですわ排出、という間際に
何とか言う細胞が必死で回収するのである。そして再び取り込まれる。

これでめでたしめでたし、となるかというと、飽食日本ではそういう訳にはいかない。
血管中に尿酸が多すぎると壁を傷つけてしまい、またもや梗塞を引き起こす。
多すぎて痛風ともなる。が、それはたまたま薄い結晶がはがれたりした場合ではるけれども。

3尿酸の話はこれでおしまい。つぎはこの夏小生に起こった皮膚過敏症に関する話だ。
汗をよくかく。
汗をかくということは、何らかのストレスなので、一緒にアセチルコリンというものも出る。それが蕁麻疹を引き起こす。

糖質が多い〜インスリンがたくさん出る〜ノルアドレナリンが出る〜発汗
この経路で汗をかく、こともあるそうだ。


4悪玉コレステロール値を善玉コレステロール値で割った値1.5が、将来の動脈硬化〜梗塞への道の分れ道。そこでおさめること。

超悪玉レムナント、という名前だったらしい。上記の小型悪玉。
高感度CRPという最新の機械で、将来の動脈硬化を見つける基準値400も大事である。


サルコペニア肥満 ここ20年研究が行われている加齢による筋肉減少(ギリシャ語)
下半身に起こりがち、歩みが難しくなる。メタボリックシンドロームとは異なる。


アディポネクチンという長寿ホルモンが研究課題
最後に少し希望的な気分に。

個人的には、
決して長生きを願っている訳ではない。生きている理由があるのか疑問だ。
本音を言えば、
生物として死はいやだ。しかし本音を言えばなぜ生きているのかわからない。
そうだよね。