私家版マスメディア〜logo26のシニアの生き方/老婆の念仏

何が出てくるやら、柳は風にお任せ日誌、偶然必然探求エッセイ

頭に残っているものだけだが、いつもの科学番組でかなり特集して放映している。恐らく夏休みの若者向けに。小生ももっと若い時にこんなことを知っていたら良かったと思う。

テーマは壮大である。
ビッグバン、素粒子、脳細胞の働き、宇宙論そのものへの問い、生きる意味、すべてを網羅している。

まず、生命の自己組織化のシミュレーションについて。

網の目の基盤を考える、生をひとマスとする
1 8つの隣接区域に2つしか生がないと死んでしまう、
2 逆に4つあったら過密で死ぬ、
3 3つの生に囲まれた升目は生になる。

これだけの法則性でシミュレーションすると、驚くべき多様性、規則性が延々と生じる。場所もどんどん移って行く。
アミノ酸結合のようなものもできる。

升目の桁が十分に大きいとそのうち生物のように進化し、人間のようなものにまでなるかもしれない。

そんな簡単な仕組みで、生き続けるのだ。生命の誕生はだから単純だったのかもしれない。


一方、そんな進化の果てである人間の脳だが、実際、我々は脳だけの存在である、と言ってもいい。

一千億の脳細胞は、電気信号によるやりとりという物理法則に従いつつ、物質の基盤である量子そのものが不確定であるので(確率的にはどこに存在する筈か、推測できるが)信号のやり取りも不確定であり、自由意志と思っている働きも、究極的には同じ法則の中にあり、その意味で自由ではなく、むしろ偶然である。
(実験:脳内に電気を流すと、その場所に該当する動きをする人間、自分の意思だと思っている)

そこには、現実を見せてくれる脳の技(視力の死角を補い、立体的に思わせる)がある、現実像の最適化、を我々は共有しているのか?

とは言え、人の意識は気象のように予測するには複雑すぎる,複雑系の最たるものである。実際、われわれは単に脳として存在していて、超スーパー計算機がすべての不確定性を計算してリアルだと思わせている。そんな研究プロジェクトが実際にある。まるでSF映画


現代の物理学者が語る137億年の宇宙の歴史は、人間の意識が作った現実パターンである。
生きる意味も脳が作るパターンの一部であり、各人が自分に付与している。

そこまで突き放して考えるか、という感じ。
小生、それは好きである。じゃあ自分で意味を考えればいい訳ね。え、何か誤解しているかな?