2010-10-03 脳活性化の仕組みを分子レベルで解明 新情報 生物の心身 運動や学習により、脳は刺激を受けるが、このときに神経保護作用のあるホルモンが血液中からとりこまれる。 そのホルモンは「IGF1」という名前だが、普通ホルモンは脳の「血液脳関門」という防御システムをくぐり抜けられない。 「IGF1」は他のタンバク質と結合して巨大分子を構成している。 ところが神経の活動が活発になると、酵素の一種(血管に付着している)が活性化して巨大分子を分解する。これでこのホルモンは関門を通過し、脳の機能を維持しはぐくむのだ。その契機となるのは脳への刺激による脳の活性化である。