私家版マスメディア〜logo26のシニアの生き方/老婆の念仏

何が出てくるやら、柳は風にお任せ日誌、偶然必然探求エッセイ

ちょっとまた冒険、新しい切り抜き帖を始めるにあたりひとくぎりつけるための最後のページ

科学的真実とはある意味無関係な、人間社会的心理的情緒的真実の光がひらめいたことに感謝しよう。
ひとつは、子との絆を信頼すること。
ひとつは、神の創造は人間に関して失敗であったが、イエスキリストがそれを謝罪するために来たこと。
その心を汲むことが、本来人類の進化に役立つ筈であること。すなわち公平と正義と共感と分かち合い。
ひとつは、現在の多重苦の中にまさに恵みをみつけること。


まずは利己的だが、小生の悩みの一つである難聴について初めて医学的な成果に出逢った。
もちろんこれまでに、耳鼻科3人、大学病院、MRI 脳の撮影すべて済ませている用意万端の小生のことである。
シーメンスの高価な補聴器も購入。時間がなくて調整はうまくいってないが。
いずれにしろ、疲労ストレス寝不足、不規則アンバランスな食事によって心身が不安定になったせいである。
ビタミンB群が効果的である。とくにB12が末梢神経の代謝を促す。B1は疲れを防ぐ、B2は疲労老化の原因となる過酸化脂質を分解、B6は免疫機能を高める。過剰なカフェインは神経を異常興奮させ耳鳴りを誘発する。首や肩のストレッチもよい。

「世界で一番美しい元素図鑑」 創元社3990円
今この本を紹介したかったが、見つからないということで残念だがここに記す。


人類の進化について
かなりすでに知られていることだが、厳しい環境を生き抜くために獲得した人間の体の優れた仕組みが現代では仇になっている。
先人時代は、けがや飢餓、感染、塩分欠乏とたたかいながら食料を求めて野山を駆けていた。
血液の中には、凝固因子がたっぷり含まれていて、けがをしたとき瞬時に血液が固まって破れた血管をふさがねばならない

もうひとつ活動エネルギーとなる血糖をあげる仕組みが発達している。下げるホルモンはインスリンしかない。
日本人は主食であるコメの凶作に頻繁に見舞われ、血糖をあげるのが得意な人が生き延びたために、インスリン低下によるやせ型糖尿病になりやすい。

高血圧も人類の歴史と関係している。陸に上がる時、ナトリウムを体内に溜め込む機構を備えた。
人類発祥の地、アフリカでは汗で塩分を失いやすいために、塩分をためるのに有利な遺伝子を持つタイプが多い。
人類が寒冷な地方に拡散した時、汗をかかないため塩分を貯めるのが苦手なタイプも生き延びた。

人間の口の中の神経には、貴重な塩分を美味しいと感じるセンサーがある。運動せず汗もかかない現代人が塩分を取りすぎてしまうのはこのためである。舌の表面にはカロリーが高い脂肪を美味しいと感じるセンサーもある。

縄文人と現代人の身体の機構は全くと言っていい程かわっていない。身体を動かし続けただろう彼らと、座して指先と頭脳のみを使い高カロリー高塩の美食をしている我らと。