私家版マスメディア〜logo26のシニアの生き方/老婆の念仏

何が出てくるやら、柳は風にお任せ日誌、偶然必然探求エッセイ

精神科医斉藤 環氏の警告、「空気より文脈を読め」

阿蘇外輪山1

1月の毎日新聞のコラム時代の風から。
昨年の流行語大賞候補になったKYという言い方、つまりK、空気がY、読めない、という揶揄する言葉がテーマである。
しかし、よくもこんな言い回しを考えついたものだ、流布させたものだ。
急に時間が無くなったので、詳細を書くことができないが、要するに昔「空気」に支配された結果の歴史的な失敗事例として、太平洋戦争末期の戦艦大和の特攻出撃がある。cf.山本七平「空気の研究」
空気を分析すると、90%の「味方」と10%の「敵」からなっていて、自分は多数の側でありたいという、強烈な感覚に人がおそわれること、ここに、KYの危険性がある。
エスかノーか、この単純な選択が要求される。すべては単純化される。
メディアとインターネットは、過剰な同期性を発揮し、かってない規模での「空気の醸成」を可能にし始めている。
では、われわれはどんな風にこころしてこれに巻き込まれないようにするべきが。*