私家版マスメディア〜logo26のシニアの生き方/老婆の念仏

何が出てくるやら、柳は風にお任せ日誌、偶然必然探求エッセイ

きのうのテレビで、黄砂の問題を見た。

砂の上の薄い膜にすぎない草原、モンゴルのはてしない草原が、たかだか十数年で砂漠化した。
そのなりゆきはこうだ。遊牧民族をもっと有効に働かせようと、どこかの政府が思った。というのも、先進諸国では柔らかな羊の毛が、おおいに好まれるからだ。各家族に所有地を与え、柵で仕切った。それは国の(中国とか?)命令だ。各家族はその中でのみ羊を放牧する。本来、羊は自由に草を求めて移動する。根っこまで食べたりはしない。草のみを食べるとそのあとは速やかに次の葉が出そろう。草原はそうして食べられては再生し、絶えず緑色だったのだ。
一度根こそぎ食べられてしまうと、後は砂だ。砂のままだ。そして砂嵐と有害物質混入だ。
現在遊牧民はゲットーのようなところに囲われ、不毛の地を耕してますます不毛になるような生活を強いられている。
カシミアが心地よいなどと思った自分は、またしてもミーハーだった。