私家版マスメディア〜logo26のシニアの生き方/老婆の念仏

何が出てくるやら、柳は風にお任せ日誌、偶然必然探求エッセイ

今週のお題「小さい秋、見つけた」と聞いて突然テーマを変えた


小生の庭には、わざわざエノコログサ、ないしは猫じゃらしが繁茂させてある。実は似非芝生にみせようという魂胆なので、時々、草の頭をちょん切って短めに、緑の芝生らしくするのだ。

前の住人の遺物か、枯れかけた(恐らく放射能の雨によって)葉を持つ細い枝、40センチほどの植物を発見。
というか、あるのは知っていたが、それがなにものなのか見極めるまでさわらないまま、枯れそうになっているのである。

そこで、もうだめだと思って細い枝を折った。けっこう強くて抵抗するので、半分折ったままあきらめ、次の機会に譲った。

そして新涼の朝、点々と、枝に赤紫の色がついている。小さいのに輝いている。二ミリくらいの花が白い雄しべをもつらしく、配色も生き生きと、喜び咲いていた。
水引草である。
周囲の雑草を引き抜いて、特別扱いする。

もう一つ見つけた。
小生の庭には、前の住人の遺物か、柿の木がある。ただし根っこから切り取られ、細い枝が無数に生を主張しているのみで、柿の花などつくはずもない。これはせめて紅葉を楽しみにしようと思っていた矢先、
下の方で、大きな葉が一枚、落葉していた。しかもいかにも柿の紅葉らしい、虫食いとオレンジと緑の絶妙な配色で。

素晴らしい庭、なにが出て来るかわからないところが好きだ。