混乱しながら考え考え
房総半島に引っ越したので、更級日記を寝しなに読んでいる。
作者は小生のここ、終の住処のあたりに追い育ったらしい。
文学的な価値はしらないが、ともかく書いておいてくれたことは千年の昔の事実ではあるので興味深い。
それにしても、14歳の、かなり教養のある環境にある少女が、物語に憧れるというのは実に面白い。源氏物語もさることながら、なにゆえにひとは文学、お話につい惹かれてしまうのだろう。拉致もない児童向けのおとぎ話はもとより。冒険譚から色物にいたるまで。SFも。
好奇心、か? 嘘でもいいから、興奮するような楽しい、ハッピーエンドの娯楽をもちたい? 映画やテレビドラマ、漫画、アニメ、ゲーム。
これらを製作する人々も後を絶たない。これまた面白いことだ。お金になる。名声を得る。それは副産物だろう。
ジブリやハリウッドやらの製作陣の全力投球を知る。協力活動を理解する。
一方で科学的な思考、試行、実験における全力投球、協力活動に使命を見いだす人もいる。
音楽が楽しいのは、文句無しにわかる。
こんなことを書いたのも、友人の孫十歳が短歌も詠むし、数学の証明問題にも好んで取り組むと聞いたことが影響しているらしい。
現実にあり得ること、ありえないこと、真実であること、我らは世界とその意味をどうしても知りたいのだ。