私家版マスメディア〜logo26のシニアの生き方/老婆の念仏

何が出てくるやら、柳は風にお任せ日誌、偶然必然探求エッセイ

内心のすり替え、小生も上手だ。

敗戦直後。
太宰治が青森に疎開して経験したすり替え。
ある村の有力者が敗戦に気をもむ者にこう言った。

「何も心配ない。無条件降伏ではないか。よくもしかし、無条件と言うところまでこぎつけたものだ」
この御仁は,多分,無条件降伏の意味を知っていたが,内心あえて逆転させ,自分や村民を励ましたのではないか。
戦後、日本人が戦争や敗戦をどこかに忘れたように復興に邁進できたのも,内心こんなすり替えをしていたのかもしれない。

と、毎日新聞論説室の玉木研二さんは書く。
フムフム、ポジティヴ思考の陥る罠か。注意しよう。
罠と知りつつ、利用する。それもい。
しかし、確かに口を拭ってばかりもいられない。