私家版マスメディア〜logo26のシニアの生き方/老婆の念仏

何が出てくるやら、柳は風にお任せ日誌、偶然必然探求エッセイ

合気という映画が数年前あったが、テキヤという商売も描かれていた。

正月だというので、末っ子と京都下鴨神社にでかけた。
私の視線のはるか上に、彼の茶色のウエーブ頭がある。よくぞこんな頭にしてくれた。気軽に生きていけばいい。


おみくじは吉で、そこに書かれてあることにも満足して、お金をかき集めるための竹箒も買わせてもらう。
えびすさんが華やにもにこやか。
七福神などの置物が欲しい、などと思った。招き猫もたいがい好きだが、さすがに買うまでにはいたらない。

ひとめぐりすると、帰り道は避けようも無く出店にぶつかる、
「合気」という映画の中で、存在感のあったテキヤフリーターの娘、そうそうともさかりえが演じていた。
蓮台にこしかけて、いかの丸焼きをほおばりながら、そこのあっさりしたおじさんや、隣のソーセージ屋さんのさっぱりした娘さんとか、ちらちら眺めさせてもらう。その娘さんは色白でお化粧っけなし。感じいい。その先の出店のお姉さんもすっきりしている。
イカは柔らかくてほんとうにおいしかった。私、すっかり食べ尽くした。


清らかな瀬見の小川をわたると、鴨長明の方丈の家があった。
是非こんな節度有る生き方がしたいものと思っている私としては、日が陰って寒くなったけれども見逃すにしのびない。
説明文を読むと、何と分解運搬可能だという。
家の真ん中には囲炉裏がある。これさえあれば恐いもの無しだろう、と安心する。
方丈記、読もう。