私家版マスメディア〜logo26のシニアの生き方/老婆の念仏

何が出てくるやら、柳は風にお任せ日誌、偶然必然探求エッセイ

運命と力量は本人の感知せぬまま by 田辺聖子

毎日新聞に月に一度、聖子さんの鈴を降るような声が聞こえる。
先月は、運命共同体としての同居関係を肯定的に見させてもらった。


今回、このタイトルはなかなか厳しい。
いわく,無名時代の作家志望仲間たちとの楽しい切磋琢磨の生活が
美しい体験として輝いている。
現実では、それぞれが違う道を歩いて、幸いにも落ち着いた暮らしをしているらしい。


それが運命、ないしはいわゆる運不運によるものなのか、
いわゆる力量の差によるものなのか、
聖子さんとしては、各人の満足度不満足度を顧慮しても、
それでも現在の落ち着いた暮らしが大切だと言いたいらしい。
それだけの運と力量だったのだと思い知れ、と。
えてして、夢をあきらめることは難しいのだが。
そして夢を諦めきれない理由など探してしまうのだが。
そんな努力をしてもそれは不可知のことである。
そこで、小生曰く。
では今できることは? この中で出来ることを諦めるな。