私家版マスメディア〜logo26のシニアの生き方/老婆の念仏

何が出てくるやら、柳は風にお任せ日誌、偶然必然探求エッセイ

今年は春から縁起がいいや!

logo262009-01-02

昨日、元旦のこと。
みぞれも美しく降ってきて、どうしてかわからないが、多分新しいカレンダーのせいか、
ふっと意欲が湧いてきた。
これこれ、ここが人生の楽しさ、と有難く思って,
新年の一首をものせん、と、これまた新しい手帳を開いた。


外はどうかな、と窓のを見る。
そこにいたのは、二羽のひよどりではないか。
数日来,冬枯れしたそれでもいくつか赤く咲いたペチュニアが、何となく短くそろって切られていたのだが、
その犯人たちがまた現れたのだ。
わたくし、じっと固まって,存在を消し,忍者の如く。
目だけ動かします。
彼らは黒い瞳で注意深く見回す。
その視線とぶつからないようにブラインドの線の陰に、自分の視線を隠す。

食べました。ざっくりと、ぱっくりと、鋭い長いくちばしで、豪快に。
隣の鉢にはオレンジ色のカランコエが咲いている。
何とカランコエも食べる。驚いたが,何くわぬ顔で無機物と化す努力を続ける,

一羽がすっと姿を消した。
残りが、大きく口をあけて、鋭く呼びかけた。
相手は、向かいの桜の枝の一番近いところへ戻ってきた。
しかし、妙な気配を感じるらしくそこから動かず見守っている。
呑気な方は、なおカランコエの緑も食べた。
どちらがオスか、メスか。あるいは親子兄弟か。

なんてこったい、ありがてえ、とつい江戸言葉になって、新年を寿いだ。