私家版マスメディア〜logo26のシニアの生き方/老婆の念仏

何が出てくるやら、柳は風にお任せ日誌、偶然必然探求エッセイ

 天台宗荒行

例によって、参照すべきものが手近にないので感想のみの記述。
数年前から現在も、数年後にわたるまで、峰々を駆け回る荒行に取り組んでいるという、32才くらいの僧がテレビに出てきた。
その時点から九日間堂にこもり、飲まず喰わず寝ず、横にもならずただお経を唱えるのだという。最難関の行であると言う。

体格はがっちりして、眼光も異様に強烈、思い詰めた、苦を引き受けた、闇を見つめるという感じである。
こちらは、そんな目を見たにもかかわらず、忘れていた。

九日たったらしく、夜にその僧が堂から出てきたところをテレビがまた見せてくれた。戦後は二人目だと言ったか?
さすがに両脇を支えられている。目は半眼だ。すっかりやせこけている。

どんな時間が彼に過ぎたのだろう。
脳内は大暴走したことだろう。何を感じたのか、何を見聞きしたと思ったのか。
人間の大実験であるので、そんな経験をのちに書いてくれたら有難いなと思う。