私家版マスメディア〜logo26のシニアの生き方/老婆の念仏

何が出てくるやら、柳は風にお任せ日誌、偶然必然探求エッセイ

今回、ペインクリニックなるものを観察する次第となった。

執拗な、回復の手だてもない痛みを抑えてくれる有難い病院である。終末医療を施してくれるいわゆるホスピスも附属している。近所にはカイロプラクテイックとか鍼灸院とかいろいろあるが、少々新しい物好きで少々賢がりや(?)の小生としては、最近とみに注目されてきたこの種の病院の情報にはとっくに眼を付けていた。PC生活のおかげでなんなく見つけ、隣接する市のクリニックへ腰痛の老母を連れて行った。
小さいホテルのロビーみたく、高級感清潔感、そして勿論癒し感あふれ、日に日に患者も増えているらしく、リハビリや電気治療、ウオーターベッドによる治療は時間がかかるので、神経プロック注射などの治療のみ提供すると張り紙してある。なるほどと思って、待ち時間にテーブルなど眺めていると、「がんと闘うな」とかいう主張のちらしも置いてある。
一匹狼的なある医師が本を出しているのは見ていた。要約すれば、ガンと共生し、ガンで静かに死ね! ここまで言うか、とも感じたが、納得もするのがいかにも自分らしい反応であるなあ。共生すると覚悟し、痛みを抑えることができれば、ガン増殖はかえって抑えられもするし、云々というところ、本日の収穫。