私家版マスメディア〜logo26のシニアの生き方/老婆の念仏

何が出てくるやら、柳は風にお任せ日誌、偶然必然探求エッセイ

昨日の夜のテレビによる情報収集:岸田劉生は娘麗子を多く描いたが、単に溺愛のためではなかった。

写実に徹することで人間の深い内面が、見る人に感じられる技術を修練していた。それには写実の欠、つまりデフォルメも同時に必要だった、というのは面白い。リンゴが在ることの不思議さから、リンゴが存在する絵を描いた。神秘主義存在論、認識論のいずれに向かうにしても興味深かったろうに、38歳で旅行中になくなった。麗子をどんなに思ったことだろう。たくさん愛してよかったヨナ。ーーーー続いてのテーマは岡本太郎だった。太陽の塔というアイデアの示すものは、自然の一部としての、自然と裸で向き合う人間、命と命のぶつかり合い、という在り方。1970年にしてこの批判、現代を何と形容する?現に自分のこの行為にしろ、生身の人間とのコンタクトとは確かにほど遠い。